長野市も先週梅雨入りが発表されました。
空もどんより、空気も重く感じられ、気分も滅入りがちですね。
私店長は、毎年梅雨時になると若い頃の不思議な体験を思い出します。
今から数十年前、私が学生だった頃の話です。野球少年だった私は来る日も来る日も野球漬け、朝から晩まで野球のことばかり。当然昔の運動部なので、根性があれば技術や体力の不足をカバーできると信じ、休みらしい休みもなく厳しい練習に耐えていました。
そんな事を何年も続けていると、練習に目的意識も薄れ、監督や先輩に見つからずサボる方法や少しでも楽に練習をこなす方法を編み出すことに知力と体力を集中するようになってしまったものでした。
そんな中、グランドが使えなくなる雨の日は、練習内容が体育館でのウエイトトレーニング中心の軽めのメニューに変更されるのです。厳しい練習から逃れられるこの日ばかりは、朝から気持ちが軽く薄ら笑いを浮かべながら学校へ行き、チームの仲間と陰で抱き合ってその「喜び」を分かち合うのでした。
話の本題に入ります。
高校3年の夏を終え、夢散ったあとの数年間に私の心に起こった不思議な感覚を知っていただきたいのです。
野球をやめて数年間は、その時の自分の置かれている状況に関係なく、雨が降り始めると気持ちが弾み、前向きな考えで頭の中が満たされ、一日中ウキウキした状態で過ごせるのです。うまく言い表せませんが、一言で言うと、とてもうれしいのです。雨とともに、チームメートと抱き合って分かち合ったあの感覚が蘇るのです。
多感な時期に長期に渡って強く刷り込まれた、いわゆる条件反射というヤツかもしれません。
ただ、合理的な理由もなく気力も体力も充実してきたのは本当です。「気持ちの持ちよう」の究極形なのかもしれません。
この季節、「梅雨だる」「気象病」にお悩みの方も多く、またなんとなく不安な気持ちになってしまうという人もいらっしゃると聞きます。マンマチャオは、雨の日でもカンタンふわふわのお洗濯を主婦の皆さんにご体感いただき、このうっとうしい気分を少しでも和らげ、笑顔で乗り切っていただけたら幸いと思っています。(店内BGMをアップテンポのジャズに変更してみました。お近くの方は気分転換に寄ってみてください。)